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散歩道どんとこい。

自身のサイトについての更新報告などをするブログです。

   

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リリマジおつかれさまんさでした!

生きております!Ptことパトでっす!
お疲れ様でした絵はもう少々お待ち下さい……うpすんのぴくしぶですけど!たぶん!

リリマジ14めがっさ楽しかったです。
というより挨拶できた方々が北海道在住時代から巡ってたサイトとかぴくしぶとかの人ばかりで
あわわわあばばばば状態でした。終始。ええ終始でしたとも!w
オフ会とかほんと「えっえっ僕がいていいんですかこれちょっと」って思いましたもん。
圧倒的!おまえだれ感!\(^o^)/
いつもならここでオフレポ描いてみましたよーって言うところなんでしょうけど、
すいません今回は今月中にやっておかねばならぬ原稿が結構あったりするので
誰かがうpしてくださるのを待つ身になります!びば!久方ぶりの需要サイド!!!(

新刊の書店委託は通るか微妙(たぶん十中八九通らない)なので、
一応メールか拍手かで連絡くだされば個別に対応しますって方針になります。
あっはい簡単に言うと自家通販ですはい。

でも京都の犬の日勧業祭(11/11のアレ)にストウィチジャンルでサークル出陣予定ですので、
その場で直接「おぅなのはや寄越せや」って言ってくださっても無問題!まったくもって無問題でございます!!!
あれたしか同じ会場でなの日々のイベントもあるんですよね。今から楽しみです。
新刊既刊問わず感想など一言でもいただけると僕は僕は泣いて喜びます!


相変わらず亀足のサイトですが更新がんばるます。
引越準備もしながら色々がんばるます。偉大なるわがしさんとの約束。
拍手で叱って急かしてくださる方もいまだにいらっしゃってくださりますもんね……!
申し訳ないと同時にがんばらねばああああああって思います。ほんとです。これでも嘘つけない性格なんで……。
こそこそちまちまと練ってる計画もありますしもっと活動的にならねばです……ああはい勉強もします!
ニコ生もいい加減再開します!飼い主呼んだり友人とゲーム実況やったりする予定です!
この寄道小道ばかりのサイト、以後もよしなにでお願いいたします!!!


続きからちまちま書き進めているサントラ題目シリーズ(予定)、
アインスによるひとりはやてちゃん観察日記(1)!



 最初に感じたのは、また繰り返してしまった、といういつもの悲しみだった。この救いようのない連鎖に終わりなど無いことを、私は身をもって知っている。
 ところが今回は、少し変わったことが起きた。
 新しい世界にやってきて、その中で私は、深い嘆きの次に、驚きを抱いた。初めての出来事だった。我が目を疑ったこともある。
 次の主だと示されたその人は、とても小さな幼子だったのだ。
 
 
    始まりのSolitude、独りと一人
 
 
 転生した闇の書の中で目を覚ました私は、再び待機状態に戻った闇の書と、その守護騎士達の状態を確認する。
「……やはり、か」
 広すぎる空間の中で、闇の書の管制人格である私はひっそりと呟く。その声が、誰の耳にも届かないのは承知していた。
 雲の騎士と呼ばれる守護騎士達は、活動を停止して、再び長い眠りについていた。闇の書の防衛プログラムであるナハトヴァールも、今は暴走状態ではなくなっている。
 私は続いて、闇の書のページの中の情報を確認(スキャニング)した。最後に闇の書のページをめくったとき、その中にびっしりと刻み込まれていた魔導の情報は、今この本の中には一つも存在しない。闇の書のページは、一つと余さず全て真っ白な状態に戻っていた。
 この事実が意味していることは、つまり。
「また、繰り返してしまったのか……」
 私は深くため息をついた。また一つ、永遠の闇の歴史の中に、悲しみと憎悪が重ねられたのだ。
 今度こそ、という決意は、もう随分と前に消え失せてしまったのだが、悲しみの連鎖を止められないもどかしさは、何年、何十年、何百年と経っても、和らぐことを知らない。今回のそれも、幾度となく繰り返し経験してきた喪失感だった。
 目前で宙に浮かぶ、騎士達を再構成するためのプログラムを撫でる。彼女達を目覚めさせるのはまたもう少し先のことだ。ある意味この闇の書にまつわる負の連鎖の全ての元凶とも言えてしまう私は、今は休んでいてくれと、告げるしかなかった。
 半ば私の道連れとも言える形でこの永遠の連鎖に巻き込まれた四人の騎士達は主の最期を共にしないで済み、よって彼女達の記憶にも主の情報が一切残っていない。私にしてみれば、その事実が、せめてもの救いであった。
 だからこそ。
「…………」
 今、私達ーー闇の書の目の前にいるあの少女を、次の主にしたと闇の書が決めたその根拠が、闇の書の管制人格である私にすら理解できなかった。
 どこからどう見たってまだ年端もいかぬ幼子だ。胸の痛みに気付かないふりをしつつこれまでの歴代の主を振り返ってみれば、これは異例の事態とも言えた。
 私は闇の書の中から周囲を見渡す。ここはあの少女の部屋のようだった。闇の書は今、彼女の机の本棚に置かれているのだろう。
 闇の書がいつからこの少女の傍に訪れたのかもはっきりとしない。一番に目が覚めるのは毎度決まって私なのだが、それでも主の最期を見届けてから転移が完了して私が目を覚ますまでには、必ず少し間が空く。今回も、その間に幾ばくか時間が経ったのだろう。どれくらいの時間かは、私にもわからなかったが。
「さてと」
 ふと闇の書の外で声がした。誰の声かはわからない。
 けれども幼いながらに澄んでいる声音だったから、そこで私は、その声の主があの少女のものであると気付く。同時に私はその声を、とても綺麗だと思った。
「お昼も食べ終わった。次はー……洗濯干したら何しよ……。うーん、本でも読もかな」
 少女の言葉に答える声は無かったから、その一言は独り言になった。
 声音自体は、朗らかだった。しかしその後の、静寂が訪れた際の余韻が、なんだか身に覚えのある空気に近くて、これはーーそこで私はすぐに悟った。
 あの子、は。あの子も、ひとり、なのだと。
 奇妙な感情が、私の中に灯ったのはそのときのことだった。それは、私が抱くには珍しい感情だった。
 闇の書の主に選ばれてきた者達には、一貫性が無い。共通しているのはただ一つ、その胸に秘めたるリンカーコアが持つ魔力量の膨大さだ。それだけを基準に選ばれてきた歴代の主達には、生まれの家の貧富の差もあったし、生きていかねばならない世界の違いもあったし、大人達を見返してやりたいという理由で大いなる力を望んだ若い主もいれば、年老いて不老不死を望む主もいた。幼い少女が主になるのも、珍しいがあり得ない話ではなかったのだろう。
 いつの世も、どんな形の世界であれ、総じて現実が非情であることに変わりはなかったのを私は知っていた。実際にこの目で見てきたからだ。
 この悲しみの連鎖を脱する希望を模索する道はもう、遠くの過去に置いてきてしまった。
 そんな私達の目の前には、世にも珍しい、闇の書の次の主として選ばれた幼い少女がひとり。
 どんな子、なのだろう。
 興味と好奇心が、理性的な疑問を打ち負かして、私の心を支配していく。
 どんな子に、なるのだろう。
 願わくば、主としての最期を迎えてしまうまでに、一分でも一秒でも、より多くの幸せと巡り会えることを。
 いつの間にか私は、その少女の日々を闇の書の中から眺めるようになっていた。
 

 
 次の主である少女の名は八神はやてと言った。
 齢にして六歳。広い家の中、車椅子に乗って、独りで生活をしている少女だった。
 未だに彼女の机の本棚に置かれたままの闇の書――即ちその中に宿っている私は、本棚からしか彼女の様子を覗くことができない。彼女の一日の生活サイクルを把握するには、今の状態のままでは限りがあった。
 現段階でわかっていることは、彼女はこの家の中では独りなのだということ。
 だがそのあらがいようもない現実をどう受け止めているのか――悲しんでいるのか、苦しんでいるのか、あるいは考えないようにしているのか――を推察するための根拠となりうる判断材料は、圧倒的に不足していた。
 彼女は自分の部屋でもあるこの部屋に来ると、着替えた後に布団に潜って眠り、朝早くに起きては着替え、再び部屋を出ていってしまう。闇の書を通じて覗いた私の目に映るのはこの一連の行動だけであり、ここから彼女の普段の心持ちを知ることはとても不可能だと言えた。そしてこの部屋に戻ってきたところで、彼女は悲しいとも、寂しいとも、苦しいとも言わず、独りきりで泣くこともなかったのだ。
 ただその中でも一つ、いや、だからこそわかったこともある。
 彼女はきっと、自分の痛みや悲しみ、苦しみなどを上手に隠せてしまう子なのだろう。そんな確信が、私の中にはあった。
 この独りきりの家でだって、静けさに押し潰されそうなこの部屋だって、誰かが見ているわけではないのに、それでも頑なに弱音を吐かないのは、きっと私のように、弱音を吐いてもどうにもならないことを知っているからかもしれない。嗚呼、それとも、あるいは。
「……うん、明日の帰りは図書館に寄ってこうかな。今借りてる本も返さな――」
 耳に心地よい彼女の声がふと止まったことで思考の海から脱した私は、そこでようやく異変に気が付いた。小さく首を傾げながら、闇の書の外の世界を――彼女の部屋の空間を見下ろす。
 本棚に手を伸ばしてきたまま動かないでいる彼女と、初めて目が合った。
「そういえば、この本……」
 彼女がそのまま私の方に手を伸ばしてくる。いや、実際は闇の書に対してなのだが、彼女には私の存在など認知されてすらもいないはずなのだが、私に向かって伸ばされているように意識してしまうのは、彼女の持つ何かがそうさせているのだろうか。
「いつの間にかここにあったけど、いつからうちにあったんやろ……」
 ここ、という言い方が意味するニュアンス。もしかしたらこの部屋は、元々は彼女の部屋ではなく、彼女の家族の部屋だったのかもしれない。いつもの私ならそのくらいの推察を処理できるはずなのに、このときばかりはどうしてだか、一切の理論的思考が停止していたのだ。闇の書の管制人格とも、あろう者が。
 彼女の手が闇の書の表紙に触れる。最初は鎖に、それから茶色で厚みのある表紙へと、そっと撫でるようにして。
 彼女の手の温度は、細く小さな指の感覚は、闇の書を通じて直接私に伝わってきた。彼女の手が触れているところに、そっと、私の手のひらを重ねてみる。初めて得られた彼女の、その掌の感触は、幼子特有の高めの体温をしっかり持っていて、ほんのりと暖かい。思考が停止している私は、そういえば先代の主を永遠の夢の中に送り届けてしまってから今の今まで、生きている人間の肌と温度に、すっかり触れていなかったのだったなと、ぼんやり思い返した。
「……ひょっとして八神家の家宝、とか? いやでもそないな話なんて聞いたことも……」
 私がぼんやりとしている間にも、彼女の独り言は続く。ふわりと耳に響いていくような声音を奏でる彼女と私がいるこの家は八神家のもので、彼女の名前は、そう、八神と言ったはずだ。八神、はやて。
 はやて、か。
 誰にも届かぬ空間で、私は喉を震わせて、初めて彼女の名を呼んでみる。他意はなかった。ただでさえ思考判断は鈍くなっていたし、今まで意図して呼ぶことを避けていたわけでもない。ただなんとはなしに、言葉を連想して口に出てきた、それだけのことだったのだ。
 なのに彼女の名前を口にした瞬間、私は頬から首、肩にかけてと、小さな風が流れゆくのをその肌で直に感じた。ここは闇の書の中の空間なのだから、本当は風なんて入ってこないはずなのに、そのときの私は、ぼんやりとしていたけれどそのときの私は、優しいそよ風が私の髪をふわりと撫でていったのを確かに認識したのだ。
 すっと私に触れていったそれは、涼しい、というよりはぽかぽかした、春のひだまりのような風で。
 手で触れられて初めて、そしてようやく、彼女が、この人が、どんなこころの持ち主なのかを、私は少しだけ、知ることができたような気がした。
「……よっしゃ」
 車椅子に乗っているその人は、本棚から取り出して両手で抱えていた闇の書を、そっと膝に乗せた。今度は、闇の書全体で彼女のぬくもりを感じる。
 小さく意気込みながら、主になることを約束されたその人は、次に手を動かした。両手で銀色の鎖をしっかりと握ると今度は、ふん、と勢いよくその腕に力を込め始めた。しゃらん、と鎖と鎖のぶつかり合う音が広すぎる部屋にそっと響き渡る。水面にきっかけが投げ入れられて生じた波のように。今ここに闇の書とその主が繋がったことを指し示すように。
 いくら次の主に選ばれた少女といえど、微量であるが魔力もこめられて生成されている闇の書の鎖を、幼い人間が解きほどくことは不可能であった。それがいつだって現実であり、そしておそらくは、世の常でもある。やっぱりだめかぁ、と私の主であるその人は、仕方がないという風に笑った。朗らかな、苦笑い。
「鎖がしっかり巻いてあるっちゅうことは、すごく大事な本やったのかなー……」
 厚みも結構あるし、ちょう、気になるなぁ。そのようなことを呟きながら、その人は、興味一色といった輝きを含んだ瞳で、闇の書を――私を見下ろしている。その顔にはほんのりと笑みが浮かべられているのだが、そこにこれまで私が見慣れてきていた悪意は一切無い。彼女の笑みが意味しているのは、ひどく純粋な、子供らしい好奇心だった。
「でも……なんやろ。いくらなんでも、ここまですること、ないんとちゃうんかなぁ。これやと本が痛くて、ちょっと可哀想や」
 瞬間、私は目を見開いて、驚きによって覚醒した。これまで、闇の書の大いなる力に魅入られた人間こそ夜天の星の数に匹敵するかもしれないほどあったが、闇の書自身を憂いた発言をこぼした主は誰一人としていなかったのだ。私は目を疑った。
 信じられなかった。あり得ないことなのに、今度は主ではなく私までもが永遠の夢の中に誘われたのだろうかと思ってしまったほどだ。
 けれども見上げれば、他人の痛みを自分のもののように感じ取って眉をひそめるあの人の顔があって、すぐ傍には、触れられそうな距離には、闇の書の表紙を撫でるあの人の手のひらの温度があって。
「痛いの痛いの、とんでけー……ってな」
 ましてや、そんな言葉をお掛けになってくださるのだ。
 この人が今どんな世界を生きていて、日頃誰と会って、何を想ってその日一日を暮らしているのかはまだ、全くといっていいほど、私は知らない。それでも、私はわかってしまった。
 この人は、私が今まで御会いしてきた誰よりも、優しい御方なのだ。
 そんな嬉しくも悲しくもある現実を知ってしまった、と私が認識すれば、あの人の風に撫でられた私の頬を、透き通った涙が一筋、すっと伝っていく。このどこまでも透明な色はきっと、あの人のこころだと思った。
「それにしても。この本を抱えてると、結構落ち着くなぁ。やっぱり昔からうちにあったものなんやね、きっと……ずっと見守ってくれてて、いつもありがとうな」
 どうしてだろう。どうして、このような人が、こんなに幼くして、この本の主になってしまわれたのか。
「よいしょっと。いつも膝の上に乗せとったら、私もこの本も寂しくないもんな。寂しくない……寂しくないよ。うん、大丈夫」
 とても御心深きこの人の、この先何年も、あるいは何十年も後の結末を想うと、さらに涙が溢れ、何度拭っても止めどなく流れ出てきた。けれどもその涙は、前の主の最期に居合わせた場で流したときのそれとは違って、確かに温度のある、ぬくもりに包まれた暖かな涙だった。
 
 
 

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プロフィール

HN:
Pt
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
多趣味。
自己紹介:
なのはとSWにはまってから歴史は浅いけれども、生き物スキスキダイスキーと同じぐらい、落書きスキスキダイスキーかつ、アニメスキスキダイスキーな犬。ぱとるぁっしゅ。
部隊長(リリなの)とお姉ちゃん(SW)が一番好きだけど、みんな大好き。ジャンルはカオス。
生き物では、特に両生類と爬虫類と微生物が好き。どうしようもないくらい好き。雪が無いと生きていけない。

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